『君の名は』で世の中の流れを考える

かつて、島田紳助が言っていたことで印象的な話がある。

曰く、世の中には『流れ』みたいなものがあって、『流れ』と『笑い』がガッチリ噛み合った時、その笑いは実力以上の爆発的な売れ方をする。せやけど、その流れは読むことはできひんから、とにかく数を打つしかない。

記憶で書いてるので言い回しは違うだろうけど、だいたいこんな感じの内容だった。

多分、ギャグ系の笑いの話なんだろうけれど、考えてみるとその通りな気がする。

少し考えてみても、レイザーラモンHGみたいなゲイをちゃかした笑いは、LGBTに対して敏感になった今の世の中では、僕は笑えない。

でも、この時確かに、僕も皆も、彼の腰振りにゲラゲラ笑っていたのだ。

ギャグと同じように、世の中の流れとガッチリ噛み合った時、異常な売れ方をするものってあると思う。

例えばアニメ。

昨年は『君の名は』が爆発的な大ヒットを記録した。

20年前の1996年は新世紀エヴァンゲリオンが、それこそとんでもない売れ方をした。

その2つのヒットからは、少し落ちるかもしれないけれど

2006年には『涼宮ハルヒの憂鬱』がやはり大ヒットした。

確かにこれらの作品はめちゃくちゃ面白い

面白いのだけれど、今見てみても「あー、面白いなー」って感じるくらいのもので、他の人気の作品に比べて、『圧倒的』に面白いとは僕は思えない。

なんでこれらの作品だけ、大爆発的なヒットをしたのか、僕は説明できない。

つまりは島田紳助の理論である、世の中の流れとガッチリ噛み合って生まれた大ヒットっていうやつだと思うわけだ。

1996年 新世紀エヴァンゲリオン

2006年 涼宮ハルヒの憂鬱

2016年 君の名は

この字面を並べて、時代性を読み解いたり、次に何が来るのか考察する記事を書きたいのだけれど、どうやら僕にはそういう能力はなかったようだ。

作品の空気感と時代的背景を無理くりつなげれば、何かしら言葉は生まれるけれど、薄っぺらいことしか言えそうにない。

世の中のクリエイター達は考えて、考えて、考え抜いて、次の時代性を必死に探してもがいていて、その中でぴったりとピースがはまった人だけが、栄誉を得るんだろう。

だから、例えクソつまんない作品を見たとしても、「ああ、この人は世の中の流れを読み間違えたんだな」って考えて、変な批判を言わないようにしていきたい。

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