因果関係と相関関係は自分の都合のいいように解釈すればいいよね

日本歯科医師会が発表した「健康長寿社会に寄与する歯科医療・口腔保健のエビデンス2015」っていう論文があります。

健康長寿社会に寄与する歯科医療・口腔保健のエビデンス2015

https://www.jda.or.jp/pdf/ebm2015Ja.pdf

内容的には、歯の残存本数と健康状態についての長期的な調査の結果、老年になって残っている歯が多ければ多いほど、寿命が長くなるって結論付けていて、寿命を伸ばすために、歯を残すようにしましょうって啓蒙をする内容です。

僕はこの論文を眺めながら、ちょっとだけ引っかかる部分があって、この違和感がなんなのか考えていました。

違和感の考察

歯が残っていれば残っているほど、寿命は長い。

なるほど、それは正しいんだと思います。

でも、歯が残っている(原因)→寿命が長い(結果)っていう主張をしているのに引っかかるんです。

そもそも、老年になっても歯が多く残っている人ってどういう人なんだろう?

老人になれば、いずれ歯は抜けていくもので、それを防ぐためには、毎日きっちりと歯磨きして、3ヶ月に1度、歯医者に行って歯石を取ることを心がける必要があります。

そんな、定期的に歯医者にいけるくらい自分の体のメンテナンスに気をかける人は、きっと食べ物や運動にも気を配っていて、健康志向な人ではないでしょうか?

(もちろん全て憶測です)

健康志向に生きている(原因)

歯が残っている(過程)

寿命が長い(結果)

この構図なら、僕の中の違和感は消え去ります。

しかし、一面だけ切り取れば、歯が残っていればいるほど、寿命が長いというのは、正しいわけです。

考えてみたら、日本歯科医師会という組織は、多くの人が歯医者へ行くことを推奨するための団体なのだから、きっと、組織的にはこの切り取り方は正しいのでしょう。

因果関係は自分で決める

そういう視点でいろんなことを見ていくと、結構みんな、自分の都合のいいように因果関係を解釈していることが多いなと感じてきます。

一番よくある例だと、(誰だってそうなんだろうけど)今の自分という結果を説明するとき、原因は自分の都合のいいように説明しますよね?

でも、それが悪いって話じゃなくて、きっと因果関係なんて、自分で決めればいいと思うんです。

今回の記事は、因果関係って人それぞれにあるんだねという、ごく当たり前のお話でした。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

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